
- 美容・健康
- 2021.12.22
スーパーフードって何? 次にくる免疫力アップ食品はこれ!
スーパーフードと聞くと、「何だか少しハードルが高くて試したことがない」という人もいるかもしれません。そんな人はぜひ、この記事でスーパーフードの栄養効果をチェックしてみましょう。キレイと健康を手に入れるスーパーフードの取り入れ方をお伝えします。
スーパーフードとは?

スーパーフードという言葉はもともと、食事療法を研究する医師や専門家の間で、有効成分をふんだんに含む食品に対して使われていた言葉です。その後アメリカの医師らが出版したスーパーフードに関する本が話題となり、世間一般に広まりました。
スーパーフードは特定の食品を示すのではなく、一般的な食品よりも、ビタミン・ミネラル・クロロフィル・アミノ酸などといった私たちの体を健康にする栄養素や成分を多く含む食品です。これを踏まえ、スーパーフードの定義を以下にまとめました。
・一般的な食品より栄養価が高く、栄養バランスに優れていること。
・一部の栄養・健康成分が突出して多く含まれていること。
・一般的な食品とサプリメントの中間に位置するような食品で、料理の食材と健康食品としての用途を併せ持っていること。
また日本スーパーフード協会は、以下の項目をスーパーフードの基準としています。
・スーパーフード発祥国アメリカで、一般的にスーパーフードとして認知・評価されている食品であること。
・何世紀にもわたり人々を健康にしてきた食品であり、安全性も証明されていること。
どんな食品をスーパーフードと呼ぶの?
チアシード

チアシードは、メキシコなど中南米で栽培されているシソ科の一年草「チア」という植物の種です。水溶性・不溶性の食物繊維が含まれているので、お通じの改善や美肌効果が期待できるほか、タンパク質も豊富に含まれています。
チアシードはとても小さい種ですが、水に浸けると10倍ほどに膨らんでジェル状になるため、食べると満腹感を得られ食べ過ぎを防止できます。水分の多いものと相性が良いので、ヨーグルトやジュースなどにスプーン一杯のチアシードを入れるだけで、健康ドリンクに早変わり。忙しい人でも手軽に栄養を補えます。ただし、スプーン一杯というわずかな量でもそのまま食べると胃に大きな負担をかけるので、必ず水に浸け膨らませてから摂り入れましょう。
キヌア

キヌアは、五大栄養素や必須アミノ酸をバランス良く含む南米原産の全粒穀物です。玄米よりも、タンパク質・カルシウム・食物繊維・良質な脂質・鉄・マグネシウムなどを多く含んでいるのにも関わらず、カロリーは若干低め。さらに低GIで腹持ちが良く、血糖値の上昇を抑える働きもあるので、太りにくく、食事の栄養バランスを整えてくれる食材といえます。また、女性ホルモンと同じような働きをする成分のフェトエストロゲン(植物性エストロゲン)も含まれています。
ただしキヌアには、赤血球を破壊するサポニンも多く含まれているので、調理する際は十分な水洗いと加熱調理でサポニンを取り除きましょう。独特な風味があるので、初めての人には、白米に混ぜたりスープに足したりして食べるのがおすすめ。そのまま食べないよう注意しましょう。
アサイー

アサイーはブラジル原産のヤシ科の植物で、黒紫色をしたビー玉ほどの大きさの果実です。目に良いといわれている抗酸化作用のあるアントシアニンを豊富に含んでおり、含有量はブルーベリーの18倍。さらにごぼうの3倍の食物繊維・牛乳の3倍のカルシウム・ほうれんそうの2倍の鉄分を含んでいます。そのほかにはビタミンEも多く、生活習慣病の予防や疲労回復、美容になどに効果が期待できます。甘み・酸味共にクセがなくあっさりした味なので他の果物とも相性が良く、スムージーやデザートにぴったりです。
ゴジベリー(クコの実)

杏仁豆腐の上に乗っている赤い実でおなじみのクコの実は、中国産のナス科の植物の実です。中国では大昔から不老長寿の薬として食べられていたと言われ、薬膳でも使われてきました。ミネラル・タンパク質のほか、美肌効果が期待できる抗酸化ビタミンやβ-カロテンも豊富に含まれているので、エイジングケアにも役立ちます。下処理せずともそのまま食べられるので、スナック感覚で食べたりスムージーに入れたりして、手軽に摂り入れることができます。
ブロッコリースーパースプラウト
スーパーでもよく見かける「かいわれ大根」に似たブロッコリースプラウトは、ブロッコリーの新芽です。「デトックスの王様」ともいわれているスルフォラファンを多く含んでおり、含有量は成熟ブロッコリーの20倍以上。スルフォラファンが一番多くなる発芽から3日目の芽を、ブロッコリースーパースプラウトと呼び、カットする必要がなく、洗ってそのまま食べられます。サラダやスープなど、さまざまな料理のトッピングに使うことができます。
日本独自のスーパーフードもある

日本スーパーフード協会では、日本発・日本独自のものとして、納豆や味噌・麹緑茶・ひじきなどもスーパーフードにあたるとしています。これらの食品はジャパニーズスーパーフードとして、国内外への普及が期待されています。
ジャパニーズスーパーフードは発酵食品や米類など食品の特徴に応じ7つに分類されています。
分類 | スーパーフード |
---|---|
発酵食品 | 納豆、味噌、醤油、甘酒など |
米類 | 玄米、ぬか漬けなど |
茶類 | 緑茶、抹茶、玄米茶など |
藻類 | 昆布、海苔、ひじきなど |
山菜・キノコ | ヨモギ、桑の葉、ITはなびらたけなど |
伝統自然食品 | 梅干し、枝豆、小豆、そば、らっきょうなど |
地域ブランド | もとぶアセローラ、和歌山のたねなし柿 |
次にくる免疫力アップのスーパーフードはこれだ!
青パパイヤ

「2022食のトレンド予測 スーパーフードランキングTOP10」で堂々の1位にランクインしたのが、青パパイヤ。コロナショック時代の食のトレンドとして免疫強化スーパーフードに注目が集まっており、酵素の含有量が高い青いパパイヤが流行すると予測されています。
青パパイヤの原産地はアメリカ大陸の熱帯地域ですが、アジア一帯でも広く食されています。酵素の含有量が野菜と果物の中で最も多く「酵素の王様」とも称されており、消化・代謝をアップして免疫力を高める働きがある青パパイヤは、近年日本でも生産量が増加中です。サラダ・漬け物・炒め物・スムージーなど、幅広く活用できるので、家庭料理の健康食材としてこれからも脚光を浴びるでしょう。
機能性マッシュルーム
さきほどのランキングで、8位にランクインしたのは、機能性マッシュルーム。これは特定のキノコを指すのではなく、健康作りに役立つ成分を含んだキノコ全般のことです。
ランクインした背景には、キノコに含まれるβグルカンが免疫力をアップさせることに注目が集まったことがあり、世界各国の機能性キノコの人気が急上昇中しています。健康効果が高く美味しいと言われている機能性マッシュルームには、漢方として名高いレイシ(霊芝)・シベリアのチャーガ・ヤマブシタケ・マイタケなどがあり、シイタケなどを乾燥チップにしたキノコジャーキーやキノコ粉末のインスタントスープなども消費が拡大しています。
コオロギフード
コオロギフードなどの昆虫食は、世間一般ではまだニッチな分野と捉えられていますが、昆虫は栄養価が高く、動物性タンパク質が豊富に含まれています。最近では、コオロギを使ったせんべい・スナック・パン・クッキー・醤油・ラーメンなどもよく見かけるようになりました。エビのような香ばしさと風味で美味しいと話題のコオロギフードは、芸能人やハリウッドセレブがYouTubeやテレビで絶賛したことから、さらに人気を集めています。コオロギは健康だけでなく、環境にも良いスーパーフード以上の食品となり得るのです。
コオロギの養殖や販売が一般的となっている国もあり、昆虫食の市場はこれから大きく拡大するといわれています。
・コオロギフードについて詳しく知りたい人はこちら↓

昆虫食、そしてタンパク質豊富なコオロギフードに大注目!
サスティナブルな社会を目指す観点から、今脚光を浴びている昆虫食。なかでも食用のコオロギに人気が高まっています。コオロギってどんな味なの? 栄養価は? …
いつものおやつやカレーをちょっと変えて健康に!

「C. TRIA(シートリア)」の製品は、食品ロスをエサにして育てた食用コオロギを使用しています。食品ロスの活用と環境負荷の少ないコオロギの生産は、持続可能な食開発を推進することから「サーキュラーフード」として普及が期待されています。
いつものおやつやカレーを「C. TRIA クランチ」「C. TRIA カレー」などのコオロギフードに変えて、スーパーフードを取り入れてみませんか。
今後ますます注目を集めるスーパーフード

スーパーフードは、健康な体作りをサポートする天然のサプリメント。調理法も簡単で、手軽に補うことができますので、ぜひ取り入れてみてください。今後も、美味しさと健康を両立する食品として注目度が高まりそうです。