
- 美容・健康
- 2022.01.17
【シーン別】自分に合った「栄養補助食品」の摂り入れ方
スーパーやコンビニでよく目にする「栄養補助食品」。一度は手に取ったことがある人や興味がある人もいるのではないでしょうか。ここでは「特定保健用食品」「機能性表示食品」などとの違いや、栄養補助食品の選び方をシーン別に紹介します。
栄養補助食品とは?

栄養補助食品とは、ビタミンやミネラル、アミノ酸など、普段の食生活では必要量を摂取することが難しい栄養素を補助することを目的とした健康食品のことです。
飽食といわれる現代ですが、選択肢が多いからこそつい好みのものばかり食べてしまい、栄養が偏りがちになる人も多いのではないでしょうか。栄養補助食品は、日々の食事の栄養バランスを整えてくれますので、忙しい人におすすめの健康食品です。
栄養補助食品は、ゼリー飲料や粉末、サプリメントなどがあり、ドラックストア・スーパー・コンビニなど、身近な場所で手軽に購入することができます。
混同しやすい3つの保健機能食品
栄養補助食品と混同しやすい健康食品に、特定保健用食品・栄養機能食品・機能性表示食品があります。いずれも健康食品の範疇にあり名称もよく似ていますが、内容は全く別物。栄養補助食品は一般食品ですが、これら3つは保健機能食品に分類されます。それぞれの特徴を解説します。
特定保健用食品
一般的に「トクホ」と呼ばれ、「お腹の調子を整える」、「食後の血中中性脂肪の上昇をおだやかにする」など、健康維持に役立つ保健効能成分が含まれている食品です。特定保健用食品には、疾病リスク低減表示・規格基準型・再許可等・条件付きなどの種類があります。特定保健用食品は、効果や安全性を国が審査し、消費者庁の許可を受けて販売されています。
栄養機能食品
栄養機能食品は、特定の栄養成分の補給を目的とした食品で、ビタミンやミネラルなど国が指定している栄養成分が基準量含まれている食品です。基準量に達している食品であれば、国の審査や届出は必要なく、国が設定した表示内容に沿って表示することができます。ただし、栄養機能食品は病気の治癒や健康増進を図る食品ではありません。あくまで不足しがちな栄養を補う食品です。
機能性表示食品
機能性表示食品は、健康の維持や増進に役立つなどといった食品の機能性を、事業者の責任で科学的根拠に基づき表示できる食品です。特定保健用食品とは異なり、消費者庁の許可を受けたものではなく、消費者庁に届けられた食品です。なお、栄養補助食品は機能性を表示することができません。
栄養補助食品のシーン別 活用法

手軽に手に入る栄養補助食品は、お悩みやシーン別に摂り入れると、とても便利に使うことができます。ここでは、栄養補助食品の5つのシーン別活用法について紹介します。
1.エネルギー不足を補いたい時
なんらかの理由で食事が欠けてしまうと、エネルギー不足に陥りがちになります。忙しくて食事を取り損ねたり、体を動かす仕事に就いていたりすると、3回の食事をしてもエネルギー不足になる可能性が。そのような時には栄養補助食品を活用するのも、一つの有効な選択です。
忙しくてつい食事を抜いてしまう人でも、栄養補助食品なら調理せずにすぐに食べられるものが多いので、不足しがちなエネルギーを効率良く補うことができます。毎日の健康をサポ―トするだけでなく、非常食としても役立ちます。
2.食欲が落ちている時
食欲などが落ちてエネルギーや栄養が不足している時は、タンパク質・ビタミン・ミネラル・食物繊維などの栄養をバランス良く摂取できる総合タイプの栄養補助食品がおすすめです。総合タイプのものならエネルギーも同時に摂取できるので、ゆっくり食事ができない時にも重宝するでしょう。食欲のない時は固形物が喉を通らないことがあるので、スムーズに摂取できる飲料タイプのものがおすすめです。イオン飲料やスポーツドリンクは効率良く水分を補給でき、体内にも吸収されやすいので風邪をひいた時などにも向いています。
3.栄養バランスを改善したい時

栄養バランスの改善するためにはまず、食べ方のクセを見直してみましょう。
食べ方のクセの例
・米・パン・麺などの炭水化物が好き
・一度に少量しか食べられない
・主菜の量がいつも多く、満腹になるまで食べる
・好き嫌いが多い
・間食が多い
・メニューがローテーション化している
・購入する食材や惣菜はいつも同じものを選ぶ
こういったことがないか自分の食べ方のクセを発見することで、改善点が見つかります。食事の摂取状況に合わせて適度に栄養補助食品を摂り入れましょう。
メニューや食材の種類が少ない人は、ビタミンやミネラルなどの微量栄養素に偏りが出やすくなるので、ビタミン・ミネラルが豊富な栄養補助食品がおすすめです。逆に食事はしっかり食べられているけど栄養が偏っている人は、特定の栄養素に特化したタイプの栄養補助食品を摂取しましょう。例えば、野菜不足の人には食物繊維、タンパク質不足の人にはプロテインなど。その他にも、美容効果を得たいならビタミンA、ダイエット中の栄養補給ならビタミンB群、激しい運動をする前は必須アミノ酸BCAAなど目的別で成分を選ぶと、上手に栄養バランスを整えられるでしょう。
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4.スポーツ後に栄養補給したい時

運動後は、筋肉に蓄えられているグリコーゲンを消費している状態です。よって運動中の主なエネルギー源であるグリコーゲンが枯渇した状態が続くと、消耗した筋グリコーゲンの回復が遅れ、筋タンパク質の分解が進んでしまいます。
筋グリコーゲンの回復に必要なのは、炭水化物とタンパク質の同時摂取です。運動後は速やかに、おにぎり・サンドイッチ・牛乳など、炭水化物とタンパク質を含む食品を摂ることがすすめられています。
運動後におすすめの栄養補助食品には、おやつ感覚で手軽に炭水化物とタンパク質を摂取できるプロテインバーがあります。片手で食べられるコンパクトサイズなので、持ち運びも楽。種類も豊富なので、自分好みの味が見つかるでしょう。
C. TRIA(シートリア) ブレッド
C. TRIAは、食品ロスを餌にして育てたコオロギのパウダーを食品に配合したブランドです。コオロギはタンパク質が豊富。C. TRIAブレッドは、炭水化物とタンパク質を一緒に摂れるパンです。小麦の風味にコオロギの香ばしさがプラスされ、味わい深く美味しいパンに。個包装タイプなので、外出先に持ち運んで軽食として楽しむこともできます。カイザーロール・大豆粉ロール・高菜フランス・くるみチーズ・ごぼうフランス・こしあんフランスの6つの味があります。
5.夕食までの時間が空く時
「仕事が忙しく、昼食から夕食までに時間が空く」といった時には、つまみやすい高タンパク質のお菓子を摂るといいでしょう。クッキーやブラウニーに栄養成分を配合し、チョコレート味やフルーツ味など食べやすい味に仕上げた栄養補助食品もあります。個包装タイプなら、カバンにも入れやすいでしょう。
C. TRIA クッキー ココア/ハーブ&ガーリック
C. TRIAのクッキーは、タンパク質が豊富なコオロギの粉末(グリラスパウダー)を原料に使用しています。ちょっとビターなココア味は、おやつ感覚で手軽にタンパク質を補えます。小腹が空いた時の間食にも。クッキーの味としてはなかなかないハーブ&ガーリックは、お酒にもよく合います。おつまみ感覚で楽しめて、かつ栄養も補給できるクッキーは珍しいもの。さまざまなシーンで活躍するクッキーです。
日々の食事に栄養補助食品をプラスして健康的な食生活を

栄養バランスの良い食事を毎食摂るのはなかなか難しいもの。しかし栄養が偏ると、体にさまざまな不調をもたらします。不足する栄養素は栄養補助食品をプラスして、理想の食生活の実現を目指しましょう。