
- 美容・健康
- 2022.01.17
大豆ミートとは? 魅力や種類、美味しい食べ方も
最近スーパーでも見かけるようになってきた大豆ミート。代替肉として注目されることも増えましたが、「気になるけどまだ試していない」という人も多いのでは。今回は大豆ミートの魅力や種類、美味しい食べ方について紹介します。
INDEX
- 大豆ミートとは?
- <製造方法編>大豆ミートの種類
- 1.水で戻す必要のないレトルトタイプ
- 2.常温で長期間保存ができる乾燥タイプ
- 3.そのまま料理に使用できる冷凍タイプ
- <形状編>大豆ミートの種類
- 1.ミンチタイプ
- 2.フィレタイプ
- 3.ブロックタイプ
- 大豆ミートを食べるメリット
- 1.高タンパク・低カロリーでダイエット向き
- 2.コレステロール0で生活習慣病対策にも
- 3.食物繊維が腸内環境の改善に役立つ
- 4.大豆イソフラボンが健康や美肌につながる
- 5.ミネラル・ビタミンが豊富
- 6.グルテンフリー
- 大豆ミートの活用例
- <ミンチタイプ>そぼろ丼
- <フィレタイプ>カレー
- <ブロックタイプ>ジューシー唐揚げ
- 手始めにレトルトカレーで味わってみよう
- C. TRIA(シートリア) カレーアソートセット
大豆ミートとは?

大豆ミートとは、絞って油分を抜いた大豆を加工し、従来の肉の食感を再現した食品です。大豆ミートはこれまでベジタリアンやヴィーガンに向けた商品として注目されていましたが、最近では栄養価の高さが評価され、一般的なスーパーでも販売されるようになりました。大豆ミート以外にも、「ソイミート」や「ベジミート」といった名前で販売されることもあります。
また大豆ミートは加熱した際に脂が飛び散らないので、調理場を汚しません。肉に多く含まれる飽和脂肪酸も避けることができるので、生活習慣病の予防にも効果が期待できます。
<製造方法編>大豆ミートの種類

大豆ミートの製造方法には3つのタイプがあります。それぞれの特徴を紹介します。
1.水で戻す必要のないレトルトタイプ
レトルトタイプの大豆ミートは、湯戻しや水切りなしでそのまま調理に使えます。多くのスーパーで販売されており、一番手に入りやすいタイプです。そのままでも食べられますが、お肉と同じように煮る・焼くなど調理して使うのが一般的です。
2.常温で長期間保存ができる乾燥タイプ
乾燥タイプは、お湯にひたしたり茹でたりといった下準備が必要ですが、長期保存ができます。また下味がついていないので、自分好みの味付けで食べられるのもメリットの一つ。戻すときは中心に芯が残らないよう十分に水分を吸わせ、水洗いや絞りをしっかり行うと、大豆の臭みがとれて美味しく食べられます。
3.そのまま料理に使用できる冷凍タイプ
冷凍タイプは通常の冷凍肉と同じように、冷凍庫から出してそのまま調理するだけです。冷凍庫にストックしておくことができるので、普段の食事はもちろん、備蓄しておいた食料を日常生活で使い、不足分を買い足しながら常に一定量の食料を家に備蓄しておくローリングストックとしても活用できます。
<形状編>大豆ミートの種類

形状にもいくつかタイプがあります。それぞれの形状に適した調理で、さまざまな家庭料理を楽しむことができます。
1.ミンチタイプ
ミンチタイプはひき肉と同じように、細かくなったタイプです。ハンバーグやつくねなど捏ねて成型する調理に向いています。カレーやミートソース、そぼろにもおすすめです。
2.フィレタイプ
フィレタイプは、バラ肉のような形状です。ステーキのように焼いたり、カレーや煮物など煮込んだりして食べるのに向いています。
3.ブロックタイプ

ブロックタイプは、鶏肉の形状に似ています。唐揚げ・フライ・酢豚・照り焼きなど、大豆ミートをメインにしたい料理に向いています。
大豆ミートを食べるメリット

肉の食感を再現した大豆ミート。美味しいうえにとってもヘルシーです。普段の食事に摂り入れると、健康面でたくさんのメリットを生みます。
1.高タンパク・低カロリーでダイエット向き
タンパク質は、血液や皮膚、髪などだけではなく筋肉を作る源でもあります。大豆は「畑の肉」とも呼ばれており、タンパク質は肉に負けないレベルで摂れます。それでいて、大豆ミートのカロリーは牛肉の約4分の1です※。脂質は驚くほど低く、牛肉の約40分の1以下※。高タンパク・低カロリーなので、ダイエット中の人や体重制限などが必要なアスリートなどが好んで食べています。
※文部科学省「日本食品標準成分表」

タンパク質ってどんな働きをするの? どのくらい摂取すればいいの?
「タンパク質」は、スポーツや筋トレを習慣にしている人が意識的に摂取しているイメージが強いのではないでしょうか。しかしタンパク質は、健康な体を維持するために必要不可欠で、誰にとっても欠かせないものです。...
2.コレステロール0で生活習慣病対策にも
肉類のなかには、高血圧や動脈硬化を悪化させる原因の一つ、コレステロールを多く含んでいるものがあります。しかし大豆ミートの原料は植物性の大豆のため、コレステロールが含まれていません。近年の研究では、大豆のタンパク質が、血中のコレステロール値を下げる効果があると期待されています※。普段の食事に大豆製品を摂り入れることは、生活習慣病の予防につながるのです。
※カナダ・聖マイケル病院が行ったメタ分析
3.食物繊維が腸内環境の改善に役立つ
肉食中心の食生活になると、食物繊維が不足しがちになります。食物繊維が不足すると、便秘や生活習慣病、大腸がんなどのリスクが高まるため、意識的に摂取することが必要です。大豆ミート100gあたりには、14~18g程度の食物繊維が含まれています(ただし乾燥状態の含有量)※。大豆ミートを1回あたり20~30g使うとすると、1食あたり3〜4g以上の食物繊維を摂ることができる計算になります。ごぼう100g(2分の1本程度)あたりの食物繊維が5.7gなので、これと比較しても遜色ない量です。
※文部科学省「日本食品標準成分表」
4.大豆イソフラボンが健康や美肌につながる

大豆には、特有の成分「大豆イソフラボン」が含まれています。大豆イソフラボンは、女性ホルモンの一つであるエストロゲンに似た分子構造を持つ成分で、女性の健康や美肌の維持を助ける働きがあります。そのほかにも、更年期障害に伴う症状や骨粗しょう症の予防・改善、コレステロールの上昇抑制、抗酸化作用もあります。大豆ミート由来の大豆イソフラボンは天然成分なので、体にも優しく、穏やかに作用します。
5.ミネラル・ビタミンが豊富
大豆には、従来の肉にはあまり含まれないカルシウムも豊富に含まれています。そのほかにも、カリウム・鉄分・銅などのミネラルや、糖質の代謝を助けるビタミンB1、健康維持に不可欠なアミノ酸も含まれているので、栄養バランスに優れています。味噌・豆腐・納豆などの日本食が健康に良いといわれるのは、大豆のおかげといっても過言ではありません。大豆ミートは、食生活が乱れがちな人にもおすすめです。
6.グルテンフリー
大豆食品なので、小麦アレルギーの人も安心して食べることができます。大豆ミートは、大豆100%を原料としているものから、エンドウ豆や玄米を混ぜているものまで種類も豊富。そのためグルテンフリーの食生活を送ってる人でも、飽きることなく食することができます。
ただし、大豆ミートで作られたハンバーグなどの加工品の場合は、つなぎの材料として小麦粉を含んでいる場合があります。購入する前によく確認しましょう。
大豆ミートの活用例

<ミンチタイプ>そぼろ丼
甘辛く煮詰めた大豆ミートは、大豆特有の香りもまったく気にならず、ローカロリー。お好みで、鶏ひき肉と半分ずつ合わせても美味しく仕上がります。
水戻ししたミンチタイプの大豆ミートをだしの素・みりん・しょうゆ・しょうがとともにフライパンで煮詰めて、ごはんに盛り付け、ねぎやゴマを添えるだけの簡単レシピです。
<フィレタイプ>カレー
大豆ミートにカレー粉を加えれば、食欲そそるスパイシーな一品に。通常のカレーよりもカロリーが低い上に、大豆ミートからタンパク質や食物繊維もしっかり摂れます。
戻したフィレタイプの大豆ミートと野菜やにんにく・しょうがをフライパンで炒めて水を加え、しょうゆやブイヨン、塩、ウスターソースなどを加え、最後にカレー粉で味を整えたら完成です。
<ブロックタイプ>ジューシー唐揚げ
大豆ミートを唐揚げにすると、鶏肉のようにジューシー。しっかり水気を絞って唐揚げ液に浸せば、すぐに味がしみるので漬け込む時間は必要ありません。大豆ミートはすでに加熱されているので、外側がカリッと揚がればOK。漬け込む時間も揚げる時間も短く済みます。
戻したブロックタイプの大豆ミートをにんにく・しょうが・醤油・酒で漬け込み、片栗粉を付けて油で揚げましょう。
手始めにレトルトカレーで味わってみよう

大豆特有の匂いがあり、しっかり水切りをしたり味をつけたりしたほうが食べやすい大豆ミートは、調理に少しコツが必要です。そのためまずは大豆ミートの入った加工品で試してから、自分で作るのがおすすめです。
ヘルシーな大豆ミートを使ったおすすめのカレーはこちら↓
C. TRIA(シートリア) カレーアソートセット
C. TRIAは、食品ロスから生まれ、パウダーにしたコオロギ(グリラスパウダー)をお菓子やパンに配合したブランドです。C. TRIAカレーは、具材として大豆ミートが使用されています。大豆ミートは植物性タンパク質のため、動物性のタンパク質に比べると必須アミノ酸のバランスに欠けますが、動物性タンパク質はグリラスパウダーでしっかり補えます。