SDGsアクションって、本当はすごく簡単! 個人で簡単にできることリスト

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「持続可能な開発目標(SDGs)」は、世界を変えるための壮大な目標で、実現には世界中の協力が必要です。「とても自分は関わることはできない」「実感がわかない」そう思うこともあるかもしれません。でも大丈夫です。あなたが日常生活を送る上で、ほんの少し意識すれば世界は変えられるはず。そんな取り組みを見ていきましょう。

INDEX

SDGsとは?

2015年、国連サミットで「持続可能な開発目標」が国際目標として採択されました。この目標は英語の「Sustainable Development Goals」の頭文字をとって、通称SDGsと呼ばれています。

SDGsは17の目標からなり、貧困・飢餓・教育・ジェンダー・エネルギー・気候変動・資源などにおける世界の問題を世界共通の課題として捉え、改善していこうという行動指針のもと、2030年までに達成が目指されています。

SDGsは世界規模の取り組みなので、世界中のあらゆる立場の人々にサスティナブルな社会の実現に向けた行動が求められています。日本でも政府や企業、個人がSDGsに向けたさまざまな取り組みを行っています。

「ナマケモノにもできるアクション・ガイド」を知ってる?

「持続可能な社会のために ナマケモノにもできるアクション・ガイド」があることをご存知ですか。目を引くタイトルですが、国連が公表している公式な資料で、誰にでもできる取り組みとして紹介されています。では早速内容をみていきましょう。

レベル1 ソファに寝たままできること

ソファの上に横たわって眠る女性

・使っていない電気を切り、節約する

・支払いはオンラインで行い、紙を節約する

・持続可能で環境に優しい取り組みをしている企業の製品を買う

・ソーシャルメディアで女性の権利や気候変動についての投稿をシェアする

・人と地球への優しい取り組みに参加するよう呼びかける

・必要なことは紙にメモしたり印刷したりせず、デジタル付箋を使う

・掲示板・チャットルームなどオンラインでの嫌がらせやいじめを報告する

・ハッシュタグ「#globalgoals」を使い、SDGs達成のために何をしているか発信する

スマホでできることもたくさんある

ここまで見ただけでも、できそうなことがいっぱいあると思いませんか? いつも見ているスマホでもできることは地球のためにもなるし、自分のお財布にも優しくなる、そんなすぐにできる取り組みがたくさんあったのではないでしょうか。

環境に優しい取り組みで未来を作ろうとしている企業の商品を知ることも、SDGs達成のためにはとても大切なことです。そのような企業についても、今はスマホ一つで知ることができます。

レベル2 家にいてもできること

部屋をモップで掃除するカップル

・ドライヤーや乾燥機を使わずに、自然乾燥する。衣服を洗う場合は、洗濯機の容量をフルにして使う

・シャワーの利用は短時間にする

・肉や魚を控えめにする

・食べ切れなかった家庭料理・テイクアウトフードは早めに冷凍する

・生ゴミを堆肥にする

・紙、プラスチック、ガラス、アルミを再利用する

・できるだけ簡易包装の品物を買う

・窓やドアの隙間をふさいでエネルギー効率を高める

・エアコンの温度は、冬は低め、夏は高めに設定する

・古い電気機器を使っていたら、省エネ型の機種や電球に取り替える

・可能であれば、ソーラーパネルを家に取り付ける

・食器洗いのすすぎをやめる。食洗器を使う場合はあらかじめ皿を水洗いしない

肉の消費を減らしたり、冷暖房を控えめにするだけでもいい

肉の生産には多くの資源を使っているので、肉を控えめにして野菜や大豆製品など植物を意識して食べるようにするだけでも、SDGsの達成に向けた前進となります。また、肉を昆虫に置き換えると環境負荷も軽くなります。

エアコンの温度は、冷房の設定温度を1℃上げると約13%の消費電力削減できるといわれています。まずは設定温度を見直してみましょう。熱気を逃がしてから冷房をつけたり遮熱カーテンをつけたりと、ひと工夫の積み重ねが大きな変化をもたらします。

レベル3 家の外でできること

スーパーの生鮮売り場で買い物をする女性

・買い物は地元企業の店を利用する。

・規格外で捨てられてしまう「訳あり品」や「見切り品」を買う。

・サスティナブル・シーフードなど海に優しいシーフードを扱うレストランで食事をする。

・海産物は、サスティナブル・シーフードだけを買う。

・詰め替え可能なボトルやマイカップを使う。

・ 買い物にはマイバッグを持参し、レジ袋の使用は断る。

・食事の際に使用するナプキンは取り過ぎず、必要な分だけ使う。

・身の回りの家電・衣類・雑貨などを買うときはなるべく中古品を選ぶ。

・使わないものは寄付する。

・積極的に選挙に参加する。

中古や訳あり品を楽しむ

陳列棚に並んでいる食べ物を買う時は、賞味期限の新しい奥から取るのではなく、手前から取る「手前取り」を意識しましょう。

訳あり品や中古品は使い古されていますが、お得なもの・可愛いフォルムのもの・一点もの・使いこまれた歴史や温もりが刻まれたものなど、たくさんのメリットがあります。そんなことを楽しみながら、現行品にはない魅力がつまった中古品を買い求める消費者になりましょう。

レベル4 職場でできること

グループミーティング

・職場にいる全員が医療サービスを受けられているかなど、労働者としての権利を知る。

・若者の相談相手になり、誰かをよりよい未来へと導く。

・男女の賃金格差に反対し、同一労働同一賃金を支持する声を上げる。

・社内の冷暖房装置は省エネ型にする。

・労働者の安全と環境保護を確保するインフラ整備に投資する。

・性別・人種・性的指向・社会的背景・身体的能力に関係なく、平等な労働環境作りを目指す。

・通勤は自転車、徒歩または公共交通機関を利用する。

・職場で「ノーインパクト(地球への影響ゼロ)週間」を実施し、持続可能な暮らし方について学ぶ。

・人間にも地球にも害を及ぼさない取り組みに参加するよう、会社や政府に求める。パリ協定を支持する。

・職場でリサイクルはできているか、生態系に害を及ぼすようなやり方をしている業者から必要物を調達をしていないか確認する。

・労働にまつわる権利について知る。

性別や国籍などで差別せず、仲間を大切にしよう

育児支援制度は男女に与えられた平等な権利ですが、現在男性の育児休業取得率はわずか約8%に留まっています。これを踏まえ2021年に育児・介護休業法が改正され、2022年には男性でも育児休業を取得しやすい制度が導入されることとなりました。これにより、男女関係なくみんなで支え合う会社の雰囲気作りが進むでしょう。

待遇や役職、障害の有無で不平等や差別を感じたら、勇気をもって意見を言いましょう。あなたの一言は、会社が大きく変わるきっかけにもなり得るのです。

あなたのほんの一歩から変化は始まる

電球を交換する女性

SDGsの達成には、国や企業の取り組みだけでなく私たち一人ひとりの行動の積み重ねが必要です。特に地球温暖化については、一般家庭においても取り組むべき環境問題であり、温室効果ガスを排出している業種のデータをみると、産業部門からの排出が一番多いものの、家庭からの排出も14.4%と多くの割合を占めています。また、東京都 小池知事も「CO2(二酸化炭素)の削減が、一番進んでいないのが家庭だ」と述べています。私たち一人ひとりの家庭での心がけも、十分に効果があると言えますし、「レベル4 職場でできること」にあったように、企業部門の排出を抑えるのも、あなたの心がけ次第なのです。

一人の小さな一歩でも、みんなの一歩が集まれば大きく前進します。出来ることから少しずつ、取り組んでみましょう。

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