
- コオロギ・昆虫食
- 2022.04.13
【運動×コオロギ】アスリートフードマイスターが語る、タンパク質補給のためのコオロギ食品!
身体づくりに必要不可欠なタンパク質を豊富に含むコオロギ。日ごろから運動をしている人にとって、“タンパク質の摂取”は食生活で意識しているポイントではないでしょうか。
そこで今回はトップアスリートを食事面からサポートしてきたアスリートフードマイスターの宮澤花菜子さんに「運動×コオロギ食品」をテーマにお話を伺いました。
“コオロギ食品に含まれる栄養素”や“運動と食事に関する独自の意見”を、実際にコオロギ食品を食べていただいた感想と一緒にお届けします。
宮澤花菜子さん プロフィール

アスリートフードマイスター、料理研究家。イギリス・イタリア・タイの海外生活でさまざまな食文化に触れながら、プロスポーツ選手の食事作りに関わってきた。
Instagram:花菜子
食事はまず楽しむこと!ストイックな食生活は続かず逆効果に

ー 花菜子さんはアスリートを食事面からサポートされていたと思いますが、どのような点を意識して食事をつくられていましたか?
花菜子さん:「エンターテインメント性」です。日々厳しい練習をしているアスリートにとって食事は唯一の楽しみ。食事をなるべく楽しくとってもらうために、十分な栄養のある料理をつくることは前提として、さまざまな工夫をしていました。例えば、1日3食を和食・洋食・中華にしてバラエティ豊かにしたり、さまざまなパスタにオリーブオイルだけをかけてパスタ本来の味の食べ比べをしたりなどですね。
ー 飽きのこない食事を意識してつくられてきたんですね。
花菜子さん:“肉は鶏のささみだけ、お米も玄米しか食べない”といった食生活は、たしかに栄養面から見れば良いことかもしれません。しかし、極端な食生活は長続きしませんよね。また栄養価は高いけれど、好きではない物をストイックに食べ続けていては、精神面にも悪影響が出てしまいます。
ー “楽しくとれる食事”はアスリートに限らず、日常的に運動をしている人にもおすすめでしょうか?
花菜子さん:もちろんです!栄養面に考慮しつつも、“楽しんで食事をとること”を重視すればストレス解消にも繋がり、結果として身体にプラスに働くこともあるのではないでしょうか。

花菜子さん自身も毎日ジムに通い、ダンスプログラムやパワーヨガなど1日で3,4本のアクティブなメニューの運動をしている。自身も“食べる楽しさ”を軸に、栄養を考えた食事をとっている。
ー 「食事は楽しく」ですね!ただ、栄養面も重要かと思います。運動を楽しむ方はどの栄養素を意識して摂るべきでしょうか?
花菜子さん:「タンパク質」は意識して摂ってほしいですね。人体の約20%がタンパク質からできています。そのため、筋肉の維持・増加のためにもタンパク質は非常に重要な栄養素になります。タンパク質にも肉や魚から摂れる動物性と大豆やナッツ類などから摂れる植物性があるので、どちらもバランスよく摂ることが大切ですね。
また身体に酸素を運搬する役割の「鉄分」も重要です。運動時のエネルギーをつくるためには酸素が必要であり、その酸素を運ぶのが鉄分の役割ですね。
ー 運動をする人はどれくらいの量のタンパク質を摂れば良いのでしょうか。
花菜子さん:運動習慣のある方は、体重1kgあたり1.2g~2.0gのタンパク質の摂取が必要だと言われていますね。つまり、体重60kgの方は運動の強度などによって72g~120gのタンパク質を摂らなければいけません。これは例えば、100gあたり20.5gのタンパク質が含まれる豚肉(もも)であれば、最低約350g/1日食べなければならない計算です。人によっては結構大変な量ですよね・・・。
ー 十分な量のタンパク質を摂る工夫は何かありますか?
花菜子さん:プロテインやプロテインバーでタンパク質を補給しても良いでしょう。ただプロテインが合わない方は、コオロギ食品にも豊富なタンパク質が入っているということで、味次第では選択肢になるかも。味はこれから食べて確かめてみたいと思います!
ー ということで、これから花菜子さんにコオロギ食品を実食していただきます。コオロギの風味はエビに似ているのですが、果たしてお口に合うでしょうか・・・!
コオロギカレー&クッキー・クランチを実食!そのお味は...?

C. TRIA(シートリア)はグリラスが手掛ける、食用コオロギを使用したブランド。コオロギそのものではなく、コオロギパウダーがブレンドされている
ー 花菜子さんにはコオロギカレー3種(C. TRIA カレー トマト/グリーン/イカスミ)とコオロギクッキー3種(C. TRIA クッキー ココア/ハーブ&ガーリック/きなこ)、クランチ(C. TRIA クランチ)を実食していただきます。
ー まずはコオロギカレー3種(トマト/グリーン/イカスミ)から召し上がってください。

花菜子さん:「トマトカレー」すごく美味しいですね!トマトのうまみが詰まっていて、コオロギ感は全くありません。単純にトマトカレーとして完成度が高いと感じます。
ー ありがとうございます!「グリーンカレー」と「イカスミカレー」はいかがでしょうか。

花菜子さん:美味しいです!グリーンカレーもイカスミカレーもどちらも結構辛めなんですね。コオロギのエビ風味とうま味も味わえました。エビが好きな方は美味しくいただけると思いますが、甲殻類が苦手な方は強く感じられるかも。イカスミカレーはクミンやマスタードシードといったカレースパイスと加えることで、さらに豊かな風味が楽しめるかと思いました。
ーグリーンカレーとイカスミカレーは辛いものが苦手な人は要注意ですね(辛いもの好きな人はぜひ!)。

C. TRIA カレーのパッケージ。コオロギ感はなく一見してカレーとわからないデザイン
ー 続いてコオロギクッキー3種(ココア/ハーブ&ガーリック/きなこ)とクランチを召し上がってください。

花菜子さん:コオロギクッキーの「ハーブ&ガーリック味」は甘じょっぱくて美味しいですね!お酒が飲みたくなります、ビールにも合うかも(笑)。「ココア味」はコオロギ感0で美味しい!「きなこ味」は多少コオロギ感はありますが、個人的には気にするほどでもないですね。
ー「クランチ」はいかがですか?

花菜子さん:個人的にはクッキーよりもクランチの方が好きかも。大豆の香ばしさとコオロギの香ばしさが合わさってとても美味しいです。コオロギの香ばしさがナッツの香ばさと似ているので、全く違和感なく食べられました!

C. TRIA クランチのタンパク質含有率は約40%!小分けの袋に入っており、話題性のあるプレゼントとして、運動好きな人と分け合うのにもぴったり
運動する人のタンパク質補給に楽しくコオロギ食品を

ー 初めてのコオロギ食品はいかがでしたか?
花菜子さん:美味しかったです!「トマトカレー」や「クッキー3種」、「クランチ」はコオロギ感がなく、美味しいカレーやお菓子として楽しめました。
一方、「グリーンカレー」と「イカスミカレー」は、コオロギの香ばしさが残りますね。また結構辛いので、“辛さ”と“多少のコオロギ感(エビ風味)”を楽しめるかどうかがポイントかと思います!
ー 改めてコオロギ食品を実食していただいて、運動をしている方はコオロギ食品を普段の食事に活用できそうでしょうか?
花菜子さん:できると思います。「食事は楽しく!」を意識してほしいので、例えば日常のちょっとした刺激としてコオロギカレーで楽しくカレーを食べつつ、タンパク質を補給するのも良いですね。
また個人的には「クランチ」をジムの合間に食べてタンパク質補給をしようと思っています。私はジムで運動していると、プロテインではなく固形物を食べたくなるのですが、クランチはぴったりですね。
コオロギ食品はタンパク質に加え鉄分が入っているのも嬉しいポイント。いつも食べているものを、たまにでもコオロギ食品に変えてみることで効率的に栄養補給ができるかと思います。