【お弁当作りのプロ直伝】行楽シーズンに持って出かけたい昆虫食×お弁当レシピ3品!

【お弁当作りのプロ直伝】行楽シーズンに持って出かけたい昆虫食×お弁当レシピ3品!

FOLLOW US!

手作りのお弁当を持って出かけたくなってくる季節。いつもと趣向を変えて、「昆虫食」を取り入れてみるのはいかがですか?「どんな味なの・・・?」と初体験で気になる方にも、実は手軽に取り入れられる調味料があるんです!

今回は美味しいお弁当作りのプロである、いただきますプランニング 代表の山口 香代子さんに、コオロギのパウダーとエキスを使ったレシピを作っていただきました。いろんな風味が楽しめるお弁当なので、お出かけがますます楽しみになりますね!

山口香代子さん プロフィール

Ymaguchi Kayoko

山口 香代子(やまぐち かよこ)さん:管理栄養士・調理師・製菓衛生士・保育士として、学校・保育園・給食会社・病院・レストラン・病院など、様々な現場を経験した後、 2015年に「いただきますプランニング」を起業。 自宅に、菓子工房を設置。米粉のシフォンケーキ「お米のハレすがた」考案。 専門学校の「食品衛生学」の講師を経験後、 現在では、食に関する講座・料理教室・企業へのレシピ提案など 「食」にまつわる事を中心に活動中。

“どの調味料と置き換えれば日々の献立にも役立てられるか”を意識したレシピ作成

管理栄養士や調理師、製菓衛生士、保育士の資格を持ち、2022年3月まで調理師の専門学校で食品衛生学を教えていた山口さん。専門学校では昆虫食の話を学生へ話していたこともあり、今回のコオロギパウダー・コオロギエキスを使った昆虫食×お弁当レシピ企画にも意欲的に取り組んでいただきました。

「私は普段、毎日お弁当を作っていますが、いつも季節感や食べやすさ、味のバランスなどを気に掛けています。今回のお話をいただいてからは、私だったらどのようなお弁当レシピをつくるのか、ひたすら考えていました。」

コオロギパウダー&エキスの魅力は豊富なタンパク質と省スペース!

「コオロギパウダー&エキスの魅力は何か?」を考えたと話していました。

「手軽に豊富なタンパク質を摂れる点が魅力ですよね。また、タンパク源を保管するにあたっての“省スペース”も魅力だと思います。例えば、タンパク質を多く含むお肉や魚を冷蔵庫にストックしておこうと思っても、どうしてもかさばってしまいますよね。容量の小さなコオロギパウダー&エキスであれば、冷蔵庫の中でもかさばらずに保存ができます。」

コオロギパウダーは、肉や魚の約3倍にあたる重量の約76%がタンパク質。効率良くタンパク質を摂取するのにピッタリです。また山口さんがいう通り、冷蔵庫のスペースも取らないため、ストックがしやすいですよね。

コオロギパウダーは影の調味料で、コオロギエキスは主役の調味料!

Cricket Bento

今回山口さんには左側のコオロギパウダー(グリラスパウダー)と右側のコオロギエキス(グリラスエキス)を使って、お弁当レシピの作成をお願いしました。

「お弁当レシピを作る過程で、コオロギパウダーはどちらかというと目立たないけど縁の下の力持ちのようなイメージで、隠し味的な調味料として使用しました。一方、コオロギエキスはオイスターソースのようにメインの調味料として置き換えられると思いました。」

また豊富なタンパク質を含むコオロギパウダー&エキスは、肉や魚といったタンパク源の置き換えとしても活用できます。

「レシピ作成にあたっては、お弁当だけでなく日々の献立にも取り入れやすくするために、“皆が食べ慣れた料理のどの食材・調味料とコオロギパウダー&エキスを置き換えるか”を意識しました。またコオロギパウダー&エキスで動物性タンパク質は摂れるので、同じ動物性タンパク質の食材は避けるようにしました。」

たしかに今回作成いただいたレシピはどれも馴染みのあるメニューばかりです。

「食べ慣れたメニューに使われる調味料と置き換えてコオロギパウダー&エキスを使えれば、日々の食卓にも出せますよね。」

これから紹介する山口さんのレシピも、”どのように置き換えれば、お弁当だけでなく日々の献立にも取り入れられるか“を一つの軸にして作られています。さっそく山口さんに作成いただいた昆虫食×お弁当レシピを見ていきましょう!

コオロギパウダー&エキスを活かしたお弁当レシピ3品!

山口さんにはコオロギパウダー&エキスを使った以下3品のお弁当レシピを作っていただきました!

● コオロギ調味料を使用した「炊き込みごはん」
● コオロギ~「コロコロ」コロッケ~
● 豆腐みたらし「黒ごま・きな粉風味」~コオロギ調味料いり~

「動物性タンパク質はコオロギから摂れるように、コオロギ以外のタンパク源として植物性タンパク質を含む豆腐やきな粉を使ってみました。またカツオ節や醤油などの使用も極力控え、コオロギの旨味を味わえるように意識してみました。」

レシピにある具材や調味料の分量は、ぜひお好みで調節してくださいね。

Cricket Bento

こちらが3品を詰め込んだお弁当です。彩り豊かで“映え”ますね!それではそれぞれの材料と作り方を見ていきましょう。

コオロギ調味料を使用した「炊き込みごはん」

takikomi gohan

【材料】
● 米 2合
● 昆布
● グラリスエキス(コオロギエキス) 大さじ1
● グラリスパウダー(コオロギパウダー) 小さじ1
● 酒 大さじ1
● エンドウ豆 塩(塩ゆで用)

【作り方】
1.米を洗う
2.調味料を全て入れて水加減を調節する
3.炊飯する
4.エンドウ豆をさやから出して、塩ゆでし、ザルにあげて冷ましておく(ごはんが炊けたらエンドウ豆を加える)

<山口さんから一言>
コオロギパウダーとコオロギエキスで炊き込むことで、しょうゆご飯のように、とても香ばしい仕上がりになります。お焦げのような、食欲をそそる香りがしますよ。エンドウ豆以外にもお好みでゴボウや椎茸なども入れても良いですね。

コオロギ~「コロコロ」コロッケ~

Cricket croquette

【材料(13~15個分)】
● じゃがいも 3個
● 玉ねぎ 1玉
● ブラウンマッシュルーム(1パック)

● 胡椒
● みりん 大さじ1
● グラリスエキス(コオロギエキス) 大さじ1

● 卵(衣用/なくてもOK)
● 小麦粉(適量)
● 水(衣用)
● 油(揚げ油・炒め油)

(特製ソース)
● ケチャップ 大さじ2
● グラリスエキス(コオロギエキス) 大さじ1

【作り方】
1.じゃがいもの皮をむいて切り電子レンジで加熱する
2.やわらかくなったじゃがいもをつぶす
3.玉ねぎ・マッシュルーム(みじん切り)を油で炒める
4.調味料を加えて、さっと炒める
5.つぶしたじゃがいもを入れる
6.丸めて、衣をつける
7.油でこんがり色づくまで揚げる
8.揚げたコロッケの上から特製ソースをお好みの量をかけて出来上がり!

<山口さんから一言>
家族からの反応は「いつもと変わらないコロッケで、美味しい。」でした。炒めるとミンチのような食感を楽しめるブラウンマッシュルームを少し多めに入れるのがポイントです。

豆腐みたらし「黒ごま・きな粉風味」~コオロギ調味料いり~

Mitarashi dumpling

【材料】
● 白玉粉 45g
● 豆腐 50g
● グリラスパウダー(コオロギパウダー) 3~5g
● すり黒ゴマ適量

(タレ)
● 醤油大さじ 1
● みりん大さじ 1.5
● 砂糖大さじ 3
● 水溶き片栗粉適量 お好み

【作り方】
1.白玉団子の材料を全て混ぜる
2.生地をまとめて丸める
3.熱湯に入れ浮き上がるまでゆでる
4.タレの調味料をいれてレンジで加熱する
5.仕上げに水溶き片栗粉でとじる
6.団子の上から「きな粉」と「みたらしのタレ」をかける

<山口さんから一言コメント>
適度な塩気が加わり、どんどんつまみたくなる風味に仕上がります。豆腐により水分量が違うので、まとまりにくい場合は水を加えて調整しましょう。

コオロギパウダー&エキスは減塩や食育にも活かせる!

Ymaguchi Kayoko

取材中、「食事量の減少による、タンパク質の摂取量の低下が気になる“高齢者”にもコオロギは良いですよね」というお話も。

作っていただいたお弁当レシピ3品は、すべて山口さんを含めご家族で美味しく召し上がられたそうです。また山口さんは今回の昆虫食×お弁当レシピ作成を通して、“減塩”や“食育”の観点でもコオロギ食の魅力を発見したと話していました。

「とくにコオロギエキスはうま味があるので、ほかの調味料を控えることができました。コオロギエキスを上手く使えば、ほかの調味料の量を減らし、減塩効果も見込めるのではないでしょうか。」

“日本人は塩分を摂り過ぎている”とよく言われています。「塩分を控えたい」「高血圧に悩んでいる」という方にとって、コオロギエキスの利用で美味しく減塩ができたら嬉しいですね。

またコオロギと食育についても言及いただきました。

「コオロギは食育の食材としても向いていると思いました。学校では例えばお肉が食卓に並ぶまでにどのような経緯を辿るのか、などの話をして食育をしていますね。コオロギについても、『このコロッケにはコオロギが入っているんだよ』という切り口から、子どもと一緒に例えばコオロギと未来の食について話をしてみるなど、食育にも活用できそうです。」

数量
カートに追加しました。

数量
カートに追加しました。

お弁当箱に昆虫食を詰め込んで、外に出かけよう!

Ymaguchi Kayoko

山口さんにコオロギパウダー&エキスのほかの活用法についても質問してみました。

「コオロギパウダーは、お好み焼きやたこ焼きなど粉物のベースに混ぜるとすごく美味しくなるのではないでしょうか。またコオロギエキスは例えば、野菜炒めの味付けにも使えそう。オイスターソースに合う料理には合うと思いますよ!」

いずれもコオロギの魅力が活きる料理を作れそうです。コオロギパウダー&エキスを活かした料理が気になる方は、ぜひ株式会社グリラスのインスタグラム(@gryllus_kitchen)もチェックしてみてくださいね。

最後に山口さんからは今回のお弁当レシピ3品について、「お弁当専用のメニューというわけではないので、毎日の食事でも楽しめますよ。」と付け加えていただきました。今回のレシピを日々の献立にも取り入れれば、家族に日々美味しく&しっかりタンパク質を摂ってもらうことができますね。

行楽シーズンには美味しくタンパク質を摂れるコオロギ調味料入りの料理を詰め込んで、出かけてみてはいかがでしょうか。

35 件

SHARE

RELATED ARTICLES

関連記事
【運動×コオロギ】アスリートフードマイスターが語る、タンパク質補給のためのコオロギ食品!

【運動×コオロギ】アスリートフードマイスターが語る、タンパク質補給のためのコオロギ食品!

栄養豊富なコオロギパウダー! 使える料理や手軽に食べられるアイテムも紹介

栄養豊富なコオロギパウダー! 使える料理や手軽に食べられるアイテムも紹介

親子でつくって食べてみよう!コオロギのパウダー&エキスを使っておうちで食育

親子でつくって食べてみよう!コオロギのパウダー&エキスを使っておうちで食育

見て楽しい!食べて美味しい!プロの実食コメント付き昆虫フードカタログ

見て楽しい!食べて美味しい!プロの実食コメント付き昆虫フードカタログ